4枚5桁素数とそれを使った先手の勝ち切り戦法の紹介
今回紹介する素数は、
1. 素数表
これだと多すぎるので、
・絵札1枚→TJQのどれか
に限定したものが下表になります。
赤 : その組で作れる1番目に大きな奇数が素数
橙 : その組で作れる2番目に大きな奇数が素数
黄 : その組で作れる3番目に大きな奇数が素数
です。
※奇数 := 2でも5でも割り切れない整数
その中でも今回私がHNP杯に向けて覚えたのは赤い素数だけです。
2. 4枚5桁素数を使った先手の勝ち切り戦法
次に、この素数を使った先手の勝ち切り戦法を紹介します。
また、私の紹介する戦法とほぼ同じ条件で使える戦法で、もっと単純なものもあるので、そちらに興味のある方は是非3TKさんが書いたこの記事をご覧ください。
私が紹介する戦法は少し複雑なので、まずは例をご覧ください。
例) 手札 : 2334578JQKX
5233,KJQX(X = J)/487 (相手にカマトトされなかったとき)
5233/KXJ(X = K)/84Q7 (相手にカマトトされたとき)
(HNP杯予選 vs3TK 第1セットより)
このように、
KJQJのような「相手の手札枚数が少ないときのみ切り札になる素数」と、
KKJのような「相手の手札枚数にかかわらず切り札になる素数」
の両方を持っているときに使える二刀流戦法の一種です。
この戦法の特徴を挙げると、
長所は、
・4枚以下の素数しか使わないので、使うために覚える必要のある素数が少ない。
・必要な絵札枚数が少ない(4枚)
・覚える4枚5桁素数の汎用性が比較的高い。
短所は、
・複雑
先ほど紹介した3TKさんの記事の戦法など、
使える条件がゆるく、単純で、隙の少ない戦法が存在する。
この戦法がどんな初期手札のときにどんな素数を覚えていれば使えるのか、
少し一般化して見ていきます。
例1) 初期手札 : abcdefgJQKX のとき、(abcdefgは1桁札)
※abcdefgに絵札が含まれていても問題ないですが、
覚えるべき素数が増えるだけなので省略します。
abcd,KJQX(X = J)/efg (相手にカマトトされなかったとき)
abcd/KXJ(X = K)/efgQの組でつくれる素数 (相手にカマトトされたとき)
となるので、使う素数は
・4枚4桁素数
・3枚3桁素数
・3枚3桁素数 + "Q" の組で作ることのできる4枚5桁素数
となります。
例2) 初期手札 : abcdefgJJKX のとき、
abcd,KJXJ(X = Q)/efg (相手にカマトトされなかったとき)
abcd/KXJ(X = K)/efgJの組でつくれる素数 (相手にカマトトされたとき)
となるので、使う素数は
・4枚4桁素数
・3枚3桁素数
・3枚3桁素数 + "J" の組で作ることのできる4枚5桁素数
となります。
例3) 初期手札 : abcdefgTJKK のとき、
abcd,KJTK/efg (相手にカマトトされなかったとき)
abcd/KKJ/efgTの組でつくれる素数 (相手にカマトトされたとき)
となるので、使う素数は
・4枚4桁素数
・3枚3桁素数
・3枚3桁素数 + "T" の組で作ることのできる4枚5桁素数
となります。
3つの例から、この戦法を使うために必要な素数は、
・4枚4桁素数
・3枚3桁素数
・3枚3桁素数 + "T"or"J"or"Q" の組で作ることのできる4枚5桁素数
となります。
"K"を使う4枚5桁素数は使いません。
※KKJ を出した後に K が余るということは、
初期手札に "KKKJ" があった
(この中に X が含まれていてもよい)
ということになる。
この場合絵札の組は "KJXX" になり、
これは例1, 2, 3 に含まれている。
2つ目の素数表で省略したのはそのためです。
何か質問意見等ありましたら、
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質問箱 : https://t.co/fWetRIKvOP?amp=1
に頂けると嬉しいです。