はち杯について

 

この記事は、 素数大富豪 Advent Calendar 2022 - Adventarの18日目の記事です。

昨日はmickeyさんによる、指数表記多用型合成数と平方数型合成数でした。

フェルマー法を用いて合成数を派生させるというのは目から鱗でした!

はじめに

最初に各種リンクを貼っておきます。GoogleDriveには過去の大会の数譜と結果が全て入っています。

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Twitter(大会運営)

GoogleDrive

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・年明けから開幕する「梅森戦」というオンライン素数大富豪大会の運営に少し関わっています。気軽に参加していただけると嬉しいです!

なぜはち杯を始めようと思ったのか

 最初に自分で大会を開催しようと思ったのは2021年春頃でした。

 当時コロナの影響で対面で素数大富豪をすることが難しく、新しく素数大富豪を始めてくれる方が減っていました。 仮に素数大富豪を始めてくれる方がいても、開催されている大会がマスプライム杯(大規模、年1回)と素数大富豪トーナメント(参加者のほとんどが上級者)のみだったため、 初心者の方が大会に参加するのはかなりハードルの高いものになっていると感じていました。 また、素数大富豪トーナメントはなきゃのさんの個人主催です。定期的に素数大富豪をする場が1人の手によって支えられているという状況は不安定で危ないとも思っていました。 (実際開催頻度が低下していました。)

 私は思いました。「小さい大会を不定期に開催する人がたくさんいれば、界隈全体でみれば素数大富豪をする場が常にある状態にできる!」と。

 私がその1人目になろうと思い、大会開催を決めました。

開催目的

大会のルールを決めるために、大会を開催する目的を以下の3つに整理しました。

1. 初心者の方が大会に参加するハードルを低くする

はち杯で素数大富豪大会デビュー→マスプライム杯等大規模大会参加

という流れをつくる。

2. 素数大富豪をたくさんする場をつくる

 

3. 大会主催のハードルを下げる

大会を主催する人を増やして、素数大富豪をする場を増やす。

ルール決定

開催目的1と2からルールを考えました。

1. ライト級 : 初心者のみの大会。1試合2セット先取、1人3試合程度。

2. ヘビー級 : 上級者向けの大会。時間制限を設けてそのなかでたくさん試合をしてもらう。1試合40分*3試合程度(参加者4人の場合)

第1回はち杯ヘビー級(2021/12/19)

 ルールが決まったので開催の準備をします。1回目は人が集まりやすそうなヘビー級で開催することにしました。3人参加者が集まり、私含めて4人になったのでなんとか開催できました。

第2回はち杯ライト級(2022/01/09,中止)

 次はライト級で参加者を募集しました。しかし参加者が集まらず中止。

第3回はち杯ライト級(2022/08/16)

 初心者の方を4人以上集めるのは難しいということを痛感したので、「初心者のみの大会」ではなく「実力の幅があっても皆楽しめる大会」を開きたいと考え、以下のルールを思いつきました。

・ライト級(新) : 1試合1セット先取の総当たり戦

 これなら普段の素数大富豪大会(2セット先取)より運要素が強いので初心者でも楽しみやすく、短い時間で開催できます。

 また、この回から参加希望者の予定を聞き、大会日時を決定する方針にしました。

第4回はち杯ライト級(2022/09/11)

 マスプライム杯予選(2022/08/21)の直後だったためライト級を開催。マスプライム杯の影響かどうかは分からないですが、大会初参加の方が1人来てくれました。

 ただ、大会進行に集中しすぎて無言で試合をするだけになってしまい反省。

第5回はち杯ヘビー級(2022/10/23)

 マスプライム杯決勝大会(2022/10/30)の前の肩慣らしをしたいと思いヘビー級を開催。

大会形式・特殊ルール案の募集開始(2022/11/09)

 「特殊ルールではち杯を開催してほしい」という意見を頂きました。 私も「個人主催・1日開催」の柔軟性を活かしていろいろなルールで開催したいと思っていたので、特殊ルールを募集することにしました。

 ただ、特殊ルール(特に縛りプレイのようなルール)だと参加してくれる方は少ないと思っていたので、案自体は募集前からいくつかあったものの開催を躊躇していました。

第6~8回はち杯(2022/12/04,17)

 11月に「合成数のみを用いる合成数大富豪」というルール案を頂きました。 Twitterで参加したい方を募集したら予想以上の反響があったため開催を決定。 ついでにライト級とヘビー級も開催することにしました。

 大会初参加の方が2人、久しぶりに素数大富豪をしたという方が1人来てくれました。

第6回はち杯ライト級(2022/12/04)

 ライト級は第4回の反省を活かし、試合と試合の間の時間を増やして交流を図りました。 大会の時間は少し長く(15試合, 2時間半)なりましたが、楽しい大会にできたと思います。

第7回はち杯合成数大富豪(2022/12/04)

 合成数大富豪は参加者数が多かったため、「試合が終わった人から順に新しい対戦カードで試合をしてもらう」という形式をとりました。 面白い試合が多かったので近いうちに紹介したいと思います。

第8回はち杯ヘビー級(2022/12/17)

 大会を開催できる時間帯が限られていたため、(18+α)[分/試合]*5[試合]という形式で行いました。 1試合の時間が短いという意見を多くいただいたので、

  • 参加者ごとに参加する時間帯をずらして時間を確保する。
  • 総当たりをやめる。

などの工夫をしていきたいです。

 

今までのはち杯を振り返って

 開催目的ごとに見てみましょう。

1. はち杯で素数大富豪大会デビュー→マスプライム杯等大規模大会参加 の流れをつくる

 前半部分は達成できているので、あとはその方々が来年のマスプライム杯等に参加してくれるのを願うだけです。

2. 素数大富豪をたくさんする場をつくる

 これは達成できていると思います。

3. 大会主催のハードルを下げる

 これはまだ達成できていないですね。「大会開いてみたいけど難しそう」、「1人で大会を運営・進行できる自信がない」と思っている方がいたら、気軽に声をかけて下さい!

来年のはち杯について

これまでに企画した8回の大会を通して、大会の進行やルールの中で重要なところを学ぶことが出来ました。来年はこの経験を活かしてよりよい大会が作れるよう頑張ります。

おわりに

 正直ここまで続けられると思っていなかったです。 大会に参加してくださった方々、大会を観戦してくださった方々、 特殊ルールの提案をしてくださった方々、大会参加後のアンケートで要望を書いてくださった方々、本当にありがとうございました。 これからもはち杯を宜しくお願いします。