第7回はち杯合成数大富豪 データまとめ

 

この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2022 24日目の記事です。

本記事では12/04に行われた第7回はち杯合成数大富豪の結果を振り返っていきます。

1. ルール

今回はだいたい以下のようなルールで行いました。

  • 基本的には合成数出ししかできない。
  • ただし、最後あがるときだけ3枚以下の素数(X,57含む)を出してあがれる。
  • 試合時間が20分を超えても試合が終わらなさそうであれば引き分けにする。
  • 点数で順位を決める。

点数配分は

  • 合成数あがり : 1000点
  • 1枚素数あがり : 5点
  • 2枚素数あがり : 4点
  • 3枚素数あがり : 3点
  • 引き分け : 1点
  • 負け : 0点

合成数あがりの点数を極端に大きくしたのは、合成数のみであがる試合をたくさん見たかったからです。

詳しくは大会概要をご覧ください。

2. 試合結果

試合結果は以下のようになりました。

表1. 試合結果

 

全部で46試合行い、合成数勝ち18回素数勝ち38回引き分け1回となりました。

こんなに合成数だけで上がれるんですね...すごすぎる...

私も大会前に少しテストプレイをしたのですが、その時は合成数あがり全然できなかったです。

3. 行動分析

全46試合の行動を表にまとめました。

表2. 行動分析

 

「パス+時間切れ≒合成数出し」なので手番をとって主導権を握ることよりも、 手札を組み切ることの方が重要であることが分かります。(今のところは)

4. 試合時間

全46試合の試合時間の分布です。

グラフ1. 試合時間の分布

 

5分と13分のところにピークがあります。数譜を確認したところ、 5分の試合は初期手札を2,3個の合成数で組み切って勝利、 13分の試合は相カマトトから5,6個の合成数で組み切って勝利している試合が多かったようです。 また28~34分のところに大きな空白があるので、次回以降の制限時間は30分にしようと思います。

5. 出された合成数

5.1 枚数分布

グラフ2. 枚数ごとの個数分布

 

2,3枚が圧倒的に多いですね。2枚出しが大体5枚消費、3枚出しが大体7枚消費であることを考えると、 前章の「初期手札を2,3個、カマトト後の手札を5,6個の合成数で組み切る」という戦い方とも整合しています。

5.2. ランキング

表3. 出された合成数のランキング(2回以上)

 

表4. 出された合成数のランキング(1回)

 

KQとKKが14回で同率1位でその下に絵札と偶数の消費が多い2,3枚出しが並んでいます。

通常の素数大富豪と比べると1位があまり突出していない印象です。

4枚出し以上の合成数はその場で作りやすい10や1001の倍数がほとんどでした。

それら以外は、小さい素数の冪乗、重複のない組み合わせ、n枚2n桁、など個々人の対策の成果が感じられます。

6. まとめ

今回の合成数大富豪では、「手札を2,3枚出しで分け切って、手番が回ってくるのを待つ」という戦い方が多かったです。 これから戦い方は大きく変わっていくと思うので、今後の研究に期待したいです。

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